今年は4月7日(水)~4月9日(金)の3日間で開催されました。業界の動向調査や新技術の情報収集のために私も見学に行って来ましたので、展示会で気になった企業・技術・サービスをご紹介します。
【展示会の名称】 | 名古屋 ものづくりワールド 2021 |
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【展示内容】 | ・設計・製造ソリューション展 ・3D&バーチャルリアリティ展 ・機械要素技術展 ・ヘルスケア・医療機器開発展 ・工場設備・備品展 ・ものづくりAI/IoT展 ・次世代3Dプリンタ展 ・航空・宇宙機器開発展 ・計測・検査・センサ展 |
【会場】 | ポートメッセなごや |
【会期】 | 2021年4月7日(水)~4月9日(金) |
目次
編集部が気になった企業・技術
今回はコロナ禍ということもあり、規模は例年に比べて縮小されていましたが、これからの3Dモノづくり業界を支えてくれるであろう技術や機器などがたくさんありましたので、その一部をご紹介させていただきます。
■金属3Dプリンタで国内コスパNo.1
会社名 | 株式会社DOHO |
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技術 | 低価格のSLM方式金属3Dプリンタ。 |
特徴
ZRapid社(中国)が開発したSLM方式(※金属パウダーをレーザーで焼結するタイプ)の金属3Dプリンタ「iSLM」シリーズが4機種ある。装置の価格がメジャーなメーカーの4割程度と非常に低コスト。
㈱DOHOが日本の総代理店として装置販売、金属パウダーの供給、造形サービスの提供等を行っている。
■世界総合評価No.1の低価格業務用3Dプリンタ
会社名 | 日研オフィスシステム株式会社 |
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技術 | 業務用でありながら低価格のFDM方式樹脂3Dプリンタ。 |
特徴
RAISE3D社(米国)が開発したFDM方式(※樹脂フィラメントを加熱して柔らかくして積層するタイプ)の樹脂3Dプリンタで、「RAISE3D Pro2」「RAISE3D Pro2 Plus」「RAISE3D E2」の3機種がある。造形精度が高く、造形サイズも比較的大きい業務用でありながら、価格帯が30~100万円と非常に低コスト。
日研オフィスシステム㈱や日本3Dプリンター㈱等が日本の代理店として装置や材料の販売を行っている。
■造形サイズが最大級の卓上3Dプリンタ
会社名 | 株式会社テクノソリューションズ |
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技術 | 卓上サイズでも高品質で大型造形が可能な樹脂3Dプリンタ。 |
特徴
MOMENT社(韓国)が開発したFDM方式の樹脂3Dプリンタ「MOMENT M350」。卓上サイズでも使用可能な材料が豊富、造形サイズが350×350×350mm、高い造形品質と安定性がウリとなっている。
㈱テクノソリューションズや㈱3D Printing Corporation等が日本の代理店として装置や材料の販売を行っている。
本体価格ゼロ円で始める3D造形
会社名 | 株式会社ケイエーシステム |
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技術 | 光造形方式の樹脂3Dプリンタの法人レンタルサービス。 |
特徴
初期費用の入会金(※機械保守料金・スターターキット・講習等)と材料費はある程度かかるが、光造形方式の樹脂3Dプリンタの本体を無償でレンタルすることが可能。様々なタイプの3Dプリンタを使ってみたいという方にはお勧め。
名古屋ものづくりワールド 2021のまとめ
3Dプリンタを中心にご紹介してしまいましたが、それ以外にはAIやIoT、CAE等の技術を活用したソフトウェアやサービスの提供に関するものも多く、日本のものづくりがデジタル技術を積極的に取り入れた『新しいものづくり』へと移行しつつあるように感じました。
ただ、コロナの影響で出展者・来場者の数が例年よりも大幅に少なく寂しい雰囲気でしたので、来年こそはお祭り騒ぎのものづくりワールドが戻ってくることを願っています。
3Dスキャナ・3Dプリンタ・各種ソフトウェアなどの
デジタル技術を用いた開発・試作・評価業務に関しまして
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