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こんな経験はないでしょうか?
子供の頃に時計やラジコンがどのような部品でできているのか気になって分解してみたことはありませんか?実はこれも立派なリバースエンジニアリングの一種です。
今回は誰にでも分かるように『リバースエンジニアリング』とは何かをお伝えさせていただきます。
どんな場面で活躍する?
リバースエンジニアリングはモノづくりの世界では一般的なものとなっておりますが、具体的にどういった場面で活躍しているのかをご紹介します。
パターン1 ベンチマーク調査
競合他社製品の設計図や仕様書を手に入れることは不可能であるため、その製品について材質・構成部品・寸法・配置等の調査を行うのがリバースエンジニアリングとなります。
パターン2 試作品のCADデータがない
様々な改良を重ねて試作を行ったために、完成した試作品の形状が元の設計図とは異なるものになってしまう場合があります。その際、3Dスキャナで試作品の形状をスキャンし、そのデータをもとにCADデータを作製することがリバースエンジニアリングとなります。
パターン3 図面が手元にない
製品が古すぎて図面が無くなってしまった場合や製造会社が倒産して図面が入手できなくった場合など、図面が無い場合に3Dスキャンして新たに図面を起こすこともリバースエンジニアリングとなります。
リバースエンジニアリングってコピーじゃないの?
競合他社製品を勝手に分解・調査するのは違法行為のように感じられるかもしれませんが、単に分解・調査を行うだけでコピー品を製造・販売しなければ違法とはなりません。
競合他社製品のリバースエンジニアリングを通じて、自社製品の改良の余地はないのか、製造コストを下げるためのヒントはないか、特許を侵害していないかなどの調査を行うことが可能なります。
そっくりそのままはNG
リバースエンジニアリングが合法だからと言って、他社製品を3Dスキャンしてそっくりそのままで製品化すれば当然違法となります。
また、製品を構成する部品1つにも数多くの特許技術が使われている場合もありますので、リバースエンジニアリングで得た情報の取り扱いには細心の注意が必要になります。
製品開発におけるリバースエンジニアリングのメリットは?
全く知見の無い製品を自社で一から作るためには非常に労力と時間がかかりますので、競合他社製品のリバースエンジニアリングで得られた情報をベースにして設計・開発を行うことで、この労力と時間を低減することが可能となります。また、リバースエンジニアリングによって特許などの権利関係を事前に把握しておけば、設計にかかる工数も低減できます。
リバースエンジニアリングは全く新しい製品を世の中に出すことが目的の場合にはあまり必要な手法ではありませんが、既存の製品を改良した製品をより早くエンドユーザーに提供することが目的の場合には非常にメリットのある手法であると言えます。
まとめ
以上のように「今の自社製品をバージョンアップさせたい」「競合他社の製品よりも良いものを作りたい」など、モノづくりの工程で欠かせなくなってきているのがリバースエンジニアリングという手法となります。
リバースエンジニアリングを活用したモノづくりをご検討の際はお気軽にご相談ください。
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