今回お届けする記事は現役エンジニアに3Dスキャナの使用方法や3Dスキャンするには苦手な形状や素材などを聞いてみました。

主にどういった依頼で3Dスキャナを使用しますか?

現在、3Dスキャンの認知度も上がり本当に様々なご依頼を頂いておりますが、今日はその中の一部をご紹介させていただきます。まず図面の無い部品や製品、金型について3Dスキャナで点群データを取得して3DCAD図面を起こす依頼や部品や製品の試験前後の形状の変化を確認するため3Dスキャナにて点群データを取得し比較評価を行う依頼、3Dスキャナにて取得した点群データから寸法や幾何公差を算出する依頼、最後に3Dスキャナにて取得したSTLデータを使用して3Dプリントによる造形を行う依頼を多く頂いております。

3Dスキャナはどんな形状でもスキャンできるのでしょうか?

3Dスキャナが苦手とする形状は以下の通りです。
・狭くて深い溝や穴のような形状
・角張った形状や尖った形状
・細かな凹凸がある形状
・外からは見えない内部の形状(※X線CTスキャン装置にて内部情報の取得が可能です。)

スキャンが出来ない素材などはありますか?

3Dスキャナが苦手とする素材は以下の通りです。
・光を反射する光沢のある素材
・光を吸収する黒色の素材
・光を透過する透明の素材

スキャンする人によって数値は変わりますか?

3Dスキャナで取得した点群データがそのままCADデータになるわけではありません。リバースエンジニアリングソフトや3DCADソフトを使用して手作業でCADデータを作製する必要があります。

“3Dスキャンの技術はこれからも発展しますでしょうか?
また発展する場合はどうなると思いますか?

3Dスキャナの技術はこれからも発展することが予想されます。3Dスキャナの技術が発展することで、以下のようなことが実現できると思われます。
・3Dスキャナを量産ラインに組み込むことで三次元的な寸法及び形状の測定が高精度&全自動でできる。
・どのような形状、どのような色のサンプルであっても高精度・低ノイズな3Dスキャンができる。
・3Dスキャナで取得した点群データをボタン一つで3DCADデータに変換できる。

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この記事を書いた人

3Dモノづくりラボ編集部

3Dモノづくり業界の最新情報からトレンドや技術者必見の新技術や3Dプリンタや3Dスキャナのレビューなどをエンジニア目線でお届けしております。 『あの3Dプリンタは使いやすい?』『3Dスキャナでおすすめは?』などありましたらお気軽にリクエストください。