CNC三次元測定機による自動測定は非常に便利な機能ではありますが、測定機とワークと2D図面を用いたマニュアルのプログラム作製は「工数が増大する」「習熟に時間がかかる」「人によって品質のバラツキが発生する」等の様々な問題を抱えています。

今回ご紹介する『CAT1000P』はオフラインティーチングプログラム用のソフトウェアになります。ワークが無くても3Dモデルさえあれば(※PMI情報が付加されていなければ2D図面が必要)パソコン上で測定プログラムを作製することができるため、測定機を占有することなく工数の削減も可能です。

以下ではCAT1000P を用いたオフラインティーチングプログラムの流れについてご説明します。

ソフトウェアの詳細

■メーカー:㈱ミツトヨ
■型式:CAT1000P(※MCOSMOSのオプションソフト)
■対応CAD形式:STEP、CATIA、NX、Creo、SOLIDWORKS等

作業手順

手順①:3Dモデルを読み込み、座標系を測定基準と一致させる

手順②:測定ポイントの要素(点・面・円等)を選択し、ティーチングを実施

手順③:シミュレーション機能によりプログラムの干渉チェックを行う

まとめ

CAT1000Pによる自動測定プログラムの作製は基本的には金型・ダイカスト品等のあらゆるワークに対して利用可能ですが、樹脂成形品のような成形の際に変形が発生しやすいワークに対しては、実際のワークを使いながらプログラムを修正する作業が必要になることもあります。

当社では三次元測定機を用いた寸法測定やプログラム導入を受託サービスとして行っておりまして、こうしたデジタル技術を活用した寸法測定の自動化・省人化・効率化に関する検証のお手伝いも行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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3Dモノづくりラボ編集部

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