今回お届けする記事は『3Dモノづくりラボ』の運営母体、株式会社MTI.Networkの代表にリバースエンジニアリングのメリット・デメリットなど実務について聞いてみました。
どういった業種からの依頼が多いですか?
愛知県に近い岐阜県という立地もありまして、輸送機器関連の業種(特に自動車業界)からのご依頼が多いです。
どういった理由でリバースエンジニアリングを依頼されることが多いですか?
競合他社製品の調査や図面の無い部品や金型の3Dモデル化のためにリバースエンジニアリングのご依頼をいただくことが多いです。
幅広く考えますと、形状だけでなく材質・表面処理・耐久性・耐熱性等の調査もリバースエンジニアリングの一環であると言えます。
リバースエンジニアリングを行うことのメリットは何でしょうか?
3Dデータとして作製することで外観・形状・寸法・機能等の検証ができますし、そのデータをもとに同じ形状の物を作る(3Dプリント・切削加工・成形等)こともできます。
逆にデメリットはありますか?
リバースエンジニアリングを行うためのツールとして高価なハードウェア(3Dデジタイザ、3次元測定機、粗さ測定機等)やソフトウェア(3Dモデリングソフト、3DCADソフト等)が必要になりますし、モノづくりについてのそれなりの知識も必要になります。
リバースエンジニアリングを行っている会社のHPをいろいろと見ていますが、値段や解析方法が似ていて、いまいち違いがわからないという声があります。依頼する会社を選ぶ際に比較する重要なポイントを教えてください。
リバースエンジニアリングは単に元のサンプルに似た形状で3Dデータになれば良いというものではなく、3Dデータの使用目的次第でデータの作り方も変わって来ますので、使用目的に応じたデータの作り方ができるかどうかも会社選定のポイントの一つになるかと思います。
また、リバースエンジニアリングとして3Dデータ作製以外にも材料分析・構造調査・強度試験・耐候性試験等の評価が必要になることもありますので、そうした対応の可否も会社選定のポイントになります。
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