今回は現役エンジニアの方に3Dプリンタのデータ作製方法を初心者にも分かりやすいように簡単に解説していただきました。
そもそも3Dプリンタのデータを作るにはどんなデータ作製方法がありますか?
3DプリンタにインプットできるデータはSTL形式やOBJ形式であることが多いため、それらのデータ形式でアウトプットできるソフト(3DCADソフトや3DCGソフト)であれば問題ありません。
3Dデータは一から形状を作り出すこともあれば、3DデジタイザやX線CT装置などで取得したサンプルの座標データをベースにすることもあります。
では3DCGのメリットを教えてください。
非常にリアルな形状・色・質感の3Dデータを作製することが可能です。また、アニメーションのような動きのあるデータを作製するのも得意です。
逆に3DCGのデメリットを教えてください。
表現の自由度が高い分だけ機能も多く、習熟するためには時間がかかります。デザインのセンスも必要になります。
3DCGのおすすめのソフトを教えてください。
Z Brush、Blender、MAYAなどが幅広く利用されています。
次にCADソフトのメリットを教えてください。
形状や寸法が決まっているサンプルに対して、より正確な3Dデータを作製することが可能です。ソフトによっては強度解析やはめ合いの検証ができるものもあります。
CADソフトのデメリットを教えてください。
工業製品向けのソフトであるため、自由曲面が多い有機的な形状を作製するのが苦手です。製品設計の知識も必要になります。
CADソフトのおすすめのソフトを教えてください。
CATIA V5、SOLIDWORKS、Fusion360などが幅広く利用されています。
3Dスキャンのメリットを教えてください。
対象物の形状の座標データを非接触で取得することができるため、そのデータをベースに3Dデータを作製することが可能です。
3Dスキャンのデメリットを教えてください。
光やX線を用いてスキャンを行うためノイズが発生しやすく、精度を求められる測定には不向きです。
3Dスキャンのおすすめの装置を教えてください。
高精度な3Dスキャン装置のメーカーですと、ATOS、FARO、Hexagon、Nikonなどがメジャーです。
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