目次
日本発の新世代「3Dプリンター」がもたらす革命
「完成品を超高速で造形できる」3Dプリンター、そしてその先に見据える工作機械向け3D造形ヘッドは、日本のものづくりを大きく変えることになるかもしれない。
3年前に設立されたベンチャー、エクストラボールドが開発したのは、世界最大のサイズを造形できる3Dプリンターだ。ただし、単に出力サイズが大きいだけでは、従来製品のスケールアップ版でしかない。
彼らが目指しているのは単に大きい造形物を出力できるだけではなく、製品そのものを出力できる量産性の高さと、最終製品として仕上げまで行える造形精度の高さ、そして実際の工場への導入しやすさだ。
3Dプリンターの常識を覆す速度と出力素材の自由度を確保しつつ、カギとなるプリントヘッド技術を既存の工作機械向けのオプションツールとすることを計画。最終的には、既存工作機械に取り付けることで、造形から仕上げまでを工作機械を置き換えることなく行えるようにすることを目指している。
転載:Yahooニュースより
ついに国内で製造「培養フォアグラ」味と中身
1月にはニューヨーク証券取引所やナスダックへの上場準備市場としての性格があるOTCBBに、SPAC(特別買収目的会社)の仕組みを使いグループ会社の株式公開もした。
「日本で上場して資金調達しようとすると、準備に何年もかかる。アメリカでは創業から1年経っていないような会社でも評価してもらえる。僕らはスピードを重視しているので、これからも資金調達しながら生産体制を整備してブランディングも進めていく。各国で販売できる体制を作りたい」(佐々木代表)
ネクストミーツの課題も生産コストだ。同社が販売する「NEXT牛丼1.2」は1つ120グラムで450円。「食肉と同価格にできれば、大きなパラダイムシフトが起きると思う」(佐々木代表)。自社生産に切り替えて量産化を進めるなど、コスト削減に向けて試行錯誤を続ける。
編集部コメント
食品の世界でも3Dプリンタは必ず活用されるようになると思いますが、技術的・コスト的な課題が多く、一般消費者の口に入るようになるまでにはまだまだ時間がかかるような気がします。
あと、3Dプリンタで作った100%の人工食品という物に対する心理的なハードルをいかに取り除くかということも、食品用3Dプリンタの普及には欠かせないのではないかと思います。
夢のマイホームは「3Dプリンターで」。世界に先がける事例に学べ
3Dプリンターで造られた住宅のプロトタイプには、建築家の夢が詰まっている。身体に障害のある人々の利便性を考えて管理をデジタル化し、曲線を描いた壁でもって、室内の湿度による影響を抑えるようにしているのが特徴だ。出力にかかった時間は2日弱。さらに4カ月をかけて、屋根や窓、扉を取り付けた。
建築費はおよそ17万6000ポンド(約2419万円)。3Dプリンターによる建築なら、従来の建築技術を駆使した場合と比較して20%のコストカットが叶うという。
編集部コメント
日本では世界的にも厳しい耐震・耐火等の建築基準法をクリアする必要があり、さらに変化に富んだ特有の気候においても快適に生活できなければなりません。そのため、建築用の3Dプリンタがそれらの課題を解決するためには非常に長い時間が必要になるかと思います。
将来的にそれらの課題を解決できる3Dプリンタが開発されたとしても、日本では法的な認可が下りるまでに途方もない時間がかかりそうですね。
3Dスキャナ・3Dプリンタ・各種ソフトウェアなどの
デジタル技術を用いた開発・試作・評価業務に関しまして
ご不明な点やご相談がございましたらお気軽にお問合せください。
編集部コメント
新しい技術である3Dプリンタと既存技術である射出成型用のノズルを組み合わせるというのは、イノベーションのお手本のようなアイデアですね。
現在、市販されている3Dプリンタには様々な問題がありますが、こちらの装置であれば「造形スピードが遅い」「造形後の仕上りの状態が汚い」「最終部品や最終製品と同じ材料を使用できない」という3つの大きな問題を同時に解決できる可能性があり、非常に夢のある話だと思います。